歯科食育士検定講座【第1回】《大阪梅田・2016年6月26日(日)》開催報告
- 2016/7/14
- セミナー開催報告
歯科医院における「食育」「栄養指導」のキッカケになるセミナー
初級食育士(アドバイザー)検定講座(第一回)【一般社団法人 国際食育士協会 竹内英二先生】を開催しました。
開催地は、大阪梅田(大阪駅前第3ビル)でしたが、参加者は今回も全国各地(兵庫・福岡・長崎・新潟・・)の歯科医院から歯科医の先生、歯科衛生士さんが集まって下さいました。参加者の皆さん、ありがとうございました。ただ、ひとつ問題が・・・7月10日(日)開催とそれぞれ12名定員の予定で、8名ずつ辺りでまんべんなく落ち着くかと想定していたのですが、今回の6月26日(日)に変更された方が数名いらっしゃったため今回11名になり、参加者の皆さんには少し窮屈な状況(2名掛けの予定が3名がけに・・・)になってしまい申し訳なかったと感じているところです。
合格した方には、お手元に検定証が届いていると思います。(ちなみに全員合格でした!)
歯科医院の待合室に掲示するなど、ぜひご活用下さい。今回のセミナーで聞いたこと、学んだこと、患者さんとの会話ネタ、コミュニケーションのきっかけにして欲しいと願っています。
今、歯科経営のトレンドになっている「予防歯科」
「予防歯科」を標榜している歯科医院では、『口腔教育』として、様々なお口の健康維持・管理方法を歯科医院で指導されていると思います。
でも、残念ながらその「口腔教育」に食事指導・栄養学の知識が少ないのが実情なのです。
「いやいや、ウチでは管理栄養士も雇用して、食育・食事指導もしっかりやっていますよ!」
と反論もあるでしょうけど、実際はカロリー計算をベースにしたものが多く、正しい栄養指導が行われているケースがまだまだ少ないのです。実際、私たちのセミナー・講座に参加して下さった管理栄養士さんの声を聞いても、「大学で学んできた栄養学は単なるカロリー計算、栄養成分の知識でした」というのが現実です。
確かにカロリー計算もひとつの基準ではあります。
特に糖尿病になってしまったり、病気になった場合には重要な要素になるでしょう。
しかい、健康な人が取り組む「食育」「栄養学」にとって「カロリー」は一要素にしかなりません。人間にとっての「食」はもっと奥深いものですし、口にする一つ一つの食べ物が、いま目の前にしている患者さんの健康をつくるということを頭に入れて頂きたいと思います。
もっというならば、歯科医院で働く皆さん自身とご家族の健康を守っていくために「食育」「栄養学」を身につけて、「食事指導」が出来るスキルを身につけて欲しいのです。その上で各医院の状況に応じて、患者さんにも情報提供してあげると説得力も増すはずです。
必ずしも直接的な「食事指導」を行わなくとも、会話の中であったり、院内掲示やニュースレター(院内新聞)、リコールはがきや配布物にちょっとだけ触れていくだけでも意識づけ、動機付けになり、行動変容が起こり成果が出て喜ばれると思います。
今回の講座、受講生の皆さん、とても熱心に受講して頂けて本当に嬉しいです。
まずは、今回の知識を少しずつ自分の食生活に取り入れて欲しいと思っています。その上で、普段の診療での会話や院内通信などでの情報発信に活かして頂ければまずは十分かと思います。
今後も出来る限り「歯科食育士検定講座ベーシック」を開催して、そして「アドバンスド」「エキスパート」の講座に発展させていけたらと思いを新たにすることができました。
それでは、また。
「歯科食育士検定講座ベーシック」の最新開催日程は下のバナーをクリックしてご確認下さい。