最近TVメディアで取り上げられた業績好調の両者に共通していることとは?
それは、アルバイト賃金がずば抜けて高いこと。
何と時給1,200円スタート(つまり初任給)!?
キャスター:「こんなに高い給料で経営は成り立つんですか?」
コストコ:「高い給与とやりがいのある環境によってアルバイターのモチベーションが高くなり、効率が大幅に上げることができるので少ない人数で運営できます。その分ひとり当たりの時給は高く設定できるのです・・・」
もう一方のダイコクドラッグ。
「元気! 激安! のダイコクドラッグ」が企業スローガン。
私もちょいちょい利用させてもらってます(笑)
ダイコクドラッグのスタッフは、とにかく元気に声を出しています。
商品陳列作業をしながら、そのコーナーの「本日の超目玉商品」の名前と価格を説明しているのが特長。
店の前でも半被を来てプラカードを持った、若いお兄ちゃんやお姉さん(あえてこの表現)が目玉商品を叫んでいますので、ついつい用がなくても覗いてしまうのです。
そして、その目玉商品を必要かどうかは別にして手にとってしまい、もっとお買い得な商品がないか店内を一周してしまうというわけです。
結果、余分に購入してしまうという構図の出来上がり。
「安い!」という部分で完全に差別化しています。
レジでも「3日、20日は●%OFF・・・」としゃべり続けてくるので、ゆったりと買い物したい人には向きません。お得に買い物したい人にターゲットを絞っているのです。(ここで、参考にしたいことはレジを打ちながら、会計時に次回の来店を促している点です。以前に書いたCTAですね!)
こちらも、高い時給を提示することにによって、上記のような声を出したり、テキパキと商品を列べたりといった働きぶりを引き出しています。
では、この成果を上げているという事例が「歯科医院の求人」にも当てはまるのでしょうか?
答えは、おそらく「NO」です。
もちろん、がんばった結果として昇給があること、自費獲得やその他のことで医院に貢献した際にインセンティブを設定したりということはモチベーションアップにつながるので、やって頂いてOKだと思います。
しかしながら、募集時にことさらに「高給・高待遇」ばかりをアピールすることはオススメしません。
コストコやダイコクドラッグの販売員と、歯科医院のスタッフ、つまり歯科衛生士さんや歯科技工士さんは、給料のためだけに働くのではないと思っている人が多いはず。
その職場に「やりがい」を感じられるのか?
自分を高める「場」「環境」が整っているのか? スキルアップもしたいし、人間的にも成長したい・・・
そういう「共感」を得られる集め方、求人の仕方をしないと、近隣にもっと高給・高待遇の歯科医院を見つけたらすぐに辞めてしまうことになりかねません。
求人は、歯科医院経営者にとっての悩みの種であり、成功を左右する大きな問題でもあり、経費が掛かる部分です。
その方法を間違えると、大切なお金と時間を投じて雇い入れたスタッフが、定着しないという自体を招くことになるでしょう。
求人広告や医院のホームページ・ブログで求人記事を書く時には、どんな職場なのか、どのように成長できるのか、頑張った先にはどんな未来が待っているのか?をしっかりと盛り込んで下さい。
その上で、給料についても触れていくのです。
頑張った先には、もちろん評価として給料も上がるということです。
早く求人を終えたいと、結果を急ぐあまり、イチバンのセールスポイント(キャッチコピー・見出し)を「給料が高いこと」にしないことをオススメします。
求人記事、一度見直して見て下さい!
それでは、また。