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ウチでは食育指導なんて関係ないよ・・・【インプラント専門歯科や審美歯科クリニックに栄養学は必要ないのか?】
- 2016/1/10
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うちはインプラント中心だし、
指導するスタッフもいないから食事指導は厳しいんだよな
そういう先生もいらっしゃると思います。
もちろん、
日本の7万歯科医院すべてが
「食事指導」する歯科医院・クリニックである必要はないと思っています。
インプラントや審美歯科など、
高度な専門性を持つ歯科医院や先生は、
それ自体が独自のセールスポイント。
マーケティングで言うところの
USP(ユニーク・セリング・プロポジション)となるわけですから、一般ビジネスで例えると専門店。
パズルの1ピースと同じように地域で唯一無二のポジショニングも難しくないでしょう。
そんな歯科医院ならば、すでに差別化されているのですから、
ビジネス的にも
マーケティング的にも
増患対策的にも
食育や栄養指導を導入する必要はないでしょう。
でも、ご自身の健康管理やスタッフがより元気に笑顔で働けるために、栄養のこと食事のことを考え、正しい知識を得ることは歯科経営にも人生にも大きなプラスになるはず。
歯科医院経営は、たとえ医療法人であっても、院長先生が倒れたら大きな打撃となります。
嫌な話ですが、閉院・廃業になる可能性も十分に考えられます。
歯科医院の事例ではないですが、
久しぶりに実家に帰った時のこと。近所の「整形外科」が突然閉院していました。
評判も悪くなかったみたいだったし、患者さんも多いと聞いていたので不思議に思い、
通院していた祖母聞いてみると、
「先生がガンで亡くなったらしいよ・・・」とのこと。
おじいちゃん、おばあちゃんの憩いの場としても、
腰痛や膝の痛みの緩和の場所としても重宝されていただろうし、
OPENして数年で、ようやく定着してきた時期だったろうに院長先生は無念だったろうなと思ったことを覚えています。
ご本人は亡くなってしまった後は、どうすることもできないわけですけど、
家族やスタッフの人生や生活にも大きな影響や影を及ぼすことでしょう。
開院して数年だとしたら借入も残っているでしょうし、
相続して継続していくのも簡単ではないですし、売却するにも様々な問題がのしかかって来ると想像されます。
それでは悲しみに暮れている間もないかもしれません。
院長先生の健康が、【歯科医院経営最大のリスク】かもしれません。
このような観点から、
自分の医院で食育・栄養指導をするかしないかに関わらず、
院長先生やご家族、スタッフが「食べ物」の基本的な知識を学んでおくことは、
歯科医院経営のリスクヘッジの1つといえます。
先生が健康でバリバリ働けることこそ、イチバンの財産だと感じるエピソードでした。
それでは、また。