二十四節気の8番目「小満」(しょうまん)
2023年の「小満」は、5月21日
「立春」から始まる二十四節気も8番目。
立春から1年が始まると捉えた場合、
ちょうど1年の3分の1が過ぎ去ろうとしているということですね。
では、二十四節気シリーズ、第8回目いってみましょう!
「小満」
というのは私は聞き慣れない時節ですが、皆さんはいかがでしょうか?
この時期になるとあらゆる生命が満ちていく、ということを表している言葉です。
黄金色に実る小麦、田植え、蚕に桑の葉を絶やさないように世話をする・・・
農家にとって大忙し、目が回るほどになります。
それだけ、生命がみなぎっていく時期ということなのです。
この時期は、青梅が出回ります。
青梅はそのままでは使いみちがないため、シロップ漬けにしたり、梅酒を仕込むために使われます。
梅酒と言えば、私は幼稚園児の頃から青梅を入れた瓶に氷砂糖を詰めるのを手伝っていました。
また、親戚のおばさんが「梅酒は喉に良いから薄めてうがいしなさい」と扁桃腺が弱かった私に言うので、それも実践していました。
そして、好奇心がそうさせたのでしょう・・・うがいしたあとに少し「ゴクリ」と飲んでみるわけです(笑)
アルコールですから、もちろん良いことではありませんね〜。
アルコールに弱い体質だったらと思うと怖い想い出ですが、そういう”大らかでいい加減な時代”が懐かしい気もします。
幸いアルコールはまったく問題なく、当時から酔うことすらなかったので、毎日楽しみにうがいをしていました。(ま、時効ということでいいですよね)
小噺はこんなところにしておいて、今回も七十二候の「初候」から見ていきましょう!
【初候】かいこおきて くわをはむ(蚕起食桑)
蚕といえば、昔は小学校でも必ず飼ってましたよね。
教室で、ダンボールとか木箱みたいなのに桑の葉を入れて、大量の幼虫を飼っていた記憶があります。
家の近くには桑畑がたくさんあり、
「学校で蚕を飼って観察するので桑の葉をください」
と農家のおじちゃんにもらいに行っていました。
良い桑畑の土は、柔らかい腐葉土のようなもので、みんなでカブトムシの幼虫やサナギをシャベルや鍬で掘りに行ったものです。
小学校の低学年の頃から友達と連れ立って自由に行動していましたね。
楽しい想い出です。
【次候】べにばな さかう(紅花栄)
べに花は、古代エジプトですでに栽培されていたそうです。
用途は染料。
現在は、べに花と聞くと、油=「紅花油」を思い浮かべるのではないでしょうか?!
そうだとすると、要注意!!!
紅花油は何か身体に良さそうな響きがあり、悪くないイメージを感じるのですが・・・
その正体は「リノール酸」です。
いわゆるサフラワー油ってやつです。
これは現代日本人のアレルギーや歯周病など、炎症系の病気の原因とも言えるもので、できるだけ摂取を控えるべき種類の油。
「オメガ6脂肪酸である、このグループの油をいかに減らすか!」が、健康増進・病気予防へのキーポイントになります。
紅花油はサラダ油の中では価格は若干高めとはいえ、それでも手頃な価格と言える範囲で安いため、広く普及しています。
また、大手オイルメーカーが「紅花油はオイレン酸が含まれているので健康にいい」というような宣伝をしているので、悪いイメージがないのだと思います。
油は、身体に不可欠なものですので、何をどのようにどんな割合で摂取していくかが重要です。
私たち「食育予防歯科研究会」で推奨している油は、アマニ油(オメガ3脂肪酸)です。
オメガ3脂肪酸は積極的に摂取すべき油
ただ、加熱できないので用途が限られるのと、高価であることがネックですね。
特に低温圧搾(コールドプレス)製法のものは希少性が高く、高価です。
でも、健康になると考えれば安いもの!
病気になって医療費を払い続ける人生になるよりは、ずっと費用対効果が高い、メリットがある健康法です。
品質の低い、賦形剤を食べているようなサプリを服用するくらいなら、「低温圧搾のアマニ油」を継続的に取るべきです。
そして炒めものなど「加熱用」には、オリーブオイル(オメガ9脂肪酸)がオススメ。
オリーブオイルなら普段使い出来る価格になってきていますし、何より健康の価値を考えると安い投資と言えます。
【末候】むぎのとき いたる(麦秋至)
小麦が黄金色の穂を立派に実らせる季節。
初夏の時期のこの頃に
「麦秋至」
と秋が入ってくるのが気になりますよね・・・
これは、「秋」を入れることで収穫の時期を表しているそうです。
収穫の時期が近いですよ!
という意味合いなのでしょう。
こういう機知に富んだ表現に昔の日本人の豊かな感性と遊び心を感じますね。
農作業が繁忙期に入ってきつい時期に、ちょっとした遊び心で疲れを癒やしていたのかもしれません。
昔の人も、未来の日本人が自分たちの遊び心で、ほっこりと癒やされるなんていうことを想像していたでしょうか?!
身体とこころ、しっかり休ませてメンテナンスしたいものですね。
この時期の旬の食材に「そら豆」があります。
目が回るほど忙しかった1日の終わりに、「焼いたそら豆」で一杯やる!
なんていうのも良さそうですね。
きっとほっこり出来ますよ!
それでは、また。
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