二十四節気の6番目「穀雨」(こくう)
2022年の「穀雨」は、4月20日
二十四節気シリーズもすでに第6回目。
二十四節気とは、文字通り1年間を24の区分(節気)に分けて季節を表したもの。
この前置き、読者の皆さんなら
「くどい!」
と感じたことでしょう。
五稜郭の桜開花のニュースが放映されていましたが
京都ではソメイヨシノはとっくに散ってしまいました。
ただ桜はソメイヨシノだけではないので種類によってはまだ見頃だったりこれからのものもあるかもしれません。
そんな日本人の心の拠り所の一つである「桜」
春は桜を散らせる強風の日もあれば、まとまった春の雨が降る日もあります。
桜には大敵でも、作物にとっては恵みの雨。
特に穀物の成長には欠かせないのが、たっぷりと大地に降り注ぐ雨。
突然の強風と雨に吹き飛ばされそうになったり、テニス中にはネットに掛かって静止していたはずのボールが隣のコートまで一斉に転がり始めるほどになることも。
でも、そんな強風が季節を一気に動かす原動力になっているようにも感じます。
ところで、今日は改めてお伝えしておこうと思います。
「この記事を書いている意味について」
歯科医院は、怖くて、痛くて、嫌な匂いや音がしている場所であるという以前に、病院ですからどうしても殺風景だったり、画一的であったりしがちな空間です。
最近開院したり、移転や改装した医院でさえも、見た目こそは新しいけれど変化に富んだ空間にはなっていないのが実情です。
スタッフにインテリアコーディネーターや空間デザイン会社で働いた経験がある人がいたり、空間コーディネーターを入れているような医院があれば別ですが、なかなかそこまではないと思います。
奥様が生花を飾ったり、花屋さんの観葉植物レンタルなどを利用して定期的に入れ替えるくらいが精一杯ではないでしょうか?
(もっと、ウチはいろいろ工夫して取り組んでるよ! という先生、ごめんなさい。)
何が言いたいかというと、決死の覚悟で「大嫌いな歯医者」に来てくれる人もいますし、クリーニングや健診(検診)のために定期的に通院するという名目で、先生や衛生士さん、受付スタッフさんとの会話やコミュニケーションを楽しみにしているおばあちゃんとか、こどもを連れて来て診察室に送り込んだ後、しばしのひとりの時間を楽しむという「ささやかな幸せ」に浸っているお母さんもいるということです。
医療機関ですから、最新、最良で、安全で高度な歯科治療を提供することは当然の責務と言えますが、それがすべてではないということも、また真実なのです。
一般の人からすれば、歯医者というのはほとんど一括りに「歯医者」なのです。違いはほとんど分からないものです。
だからこそ、違いは受付スタッフのホスピタリティーあふれる対応であったり、歯科衛生士の世間話を交えながらの丁寧な口腔内の状態の説明や治療の提案だったり、そして、待合室や診療室のちょっとした飾り付けや気遣いだったりで「あそこは親切だし良い歯医者さんだったよ」とうわさになるものです。
日本人は、四季を肌で感じ、表現し、生活に織り込んで楽しむことがDNAに刻み込まれているような人種です。
だからこそ、この記事のように旧暦や年中行事をうまく活用して、季節感を演出したり、ちょっと癒やされたり、和めたりする空間を作って欲しいという想いで「暦シリーズ」を書いているのです。
改装すれば、箱は新しくなります。でも、その「空間づくり」や「場」をつくっていくのは院長先生であり、医院のスタッフ、そして患者さんです。
改装しても数年経てば徐々に箱というハードは古くなって行きます。
だからこそ、空間・場・人といったソフトが大切になってくるのです。
面倒だなと感じた方はスルーして下さい。
いまはその時期ではないのかもしれません。
(でも、1年後に読んでもらえればピンとくるかもしれません)
とにかく、医療的な説明だけで理詰めで押し切ろうとしたり、先生という強い立場で患者さんを置き去りにして治療をすすめたりしないで欲しいのです。
患者さんに媚びろと言っているのではありませんので、誤解なきようにお願いします。
どんな気持ちで、何を不安に思っているのだろうと目をみて、表情を読み取って観て欲しいのです。
少しの観察から多くの有益な情報を得ることが出来るはずです。
そうすれば、歯科医というプロからすれば分かり切った、しょうもない質問を何回もしてくることにムゲな対応をしたり、心ないひと言を無意識のうちに言ってしまうようなことはなくなるはずです。
とはいえ、先生もスタッフも、患者さんも人間です。
虫の居所が悪い時もあれば、疲れてイライラしている時もあるものです。
そんなときに、もし「あっ」と思うようなことを言ってしまったり、目の奥に気持ちが現れてしまったりしたら、その後や次回にフォローすることを忘れないで欲しいのです。
またまた、くどくなりましたね。
先生の最高の医療技術を活かすためにも、「コミュ力」をアップして、良い口コミが起こる評判の歯科医院に育てて下さい。
そのために「暦」の知識は一助となるはずです。バカバカしいと決めつけず、少しで良いですから読んでみてください。
何か新しい発見や気づきがあるかもしれませんよ!
では、毎回のくどい話はこれくらいにして、本題に戻りましょう!
そう、
「穀雨」でしたね?!
この時期の雨は、種まきの時期を知らせてくれる大切なもの。
天の恵みであり、命を育むとても重要な雨なのです。
だから、穀物の雨と名付けられたのでしょう。
では今回もさらに細かく「七十二候」の「初候」から見ていきましょう!!
【初候】あしはじめてしょうず(葭始生)
水辺の葦が芽吹き始める時期です。
殺風景だった河にも生気がみなぎり始めます。
写真は大阪梅田を臨む淀川です。大都市の周りでも自然の力は生き続けているのです。
誰にも止めることは出来ない生命力と言えます。
【次候】しもやみてなえいずる(霜止出苗)
霜が降りなくなり、農家の皆さんは苗の準備に活気づく頃。
日本人の主食であるお米。その田植えが始まることは、生命の源を感じる時期でもあります。
新しいことにチャレンジする気分も旺盛な時期です。患者さんにも新たなステップを準備して提案してあげると喜ばれます。
間違ってもセールスにならないようにしてくださいね。
【末候】ぼたんはなさく(牡丹華)
「百花の王」と言われる牡丹。
牡丹が咲く頃になると、春はいよいよ本番です。
牡丹の花は、色も様々ありますよね。
写真は、白っぽい、ピンク色のものをチョイスしてみました。
立派な牡丹を待合室に飾ってみてはいかがでしょう?!
きっと、華やかで明るい雰囲気に包まれると思います。
自分のクリニックスタッフだけでは、待合室の空間づくり、雰囲気づくりをどうしていいかわからない、ということも多いと思います。
そんなお悩みがあるのなら、ぴったりの方法、そして手軽な方法をご提案してお手伝いします。
歯医者という存在を、もっと日本人にとって身近なものにして、『受診率倍増』をめざしませんか!
そのためには、もっと楽しく、居心地良い医院空間=「場」の創造に取り組むことが重要です。
もう歯医者は怖い場所、嫌な場所ではないのです!!!
それでは、また。
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