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- 錦織圭の強さを生み出し支えるチームに見る「歯科医院運営術」
テニスのトップ選手マネジメントと歯科経営は似ている
現在真夏のオーストラリア、メルボルン。
現在テニス4大大会、グランドスラム初戦の全豪オープンが開催中です。錦織君の活躍でテニス関連のニュースやCM、雑誌などのメディア露出が増えました。個人的には、とても嬉しい状況です。
でも、経営者の悲しい性。
何でもビジネス思考で捉えてしまうわけです(笑)
参考までに・・・現在、2週間の長丁場のグランドスラム大会である全豪オープンもセカンドウィークに突入。セカンドウィークのドロー(対戦表)に名を連ねることは、錦織くんのようにTOP選手にとってもひとつの目標です。もはや、驚くことではなくなってしまいましたが、第7シード錦織選手が第9シードのツォンガ選手をセットカウント3-0のストレートで下し8強入りを決めました。スゴイのひと言です。
雨のため屋根が閉められた開閉式のテニスコート「ハイセンスアリーナ」。普通に考えるとサーブが強く、パワーに勝るツォンガに有利な状況。しかも昨年までと違い、好調な様子のツォンガ相手にストレート勝ち。ツォンガは身長188cmにも関わらず、動きも良い驚異的な身体能力を持つ選手です。
錦織くんは、一応178cmということになってますが、試合前のフォトセッションなど見てもらえば、2人はまるで大人とこども。そんな相手を目の当たりにしたら、僕なら見ただけで負けたと感じてしまいますけどね。
つい熱く語ってしまいましたが、私達がTV放映で見かける選手は、チームで世界を転戦しています。
「え、テニスは個人競技でしょ?!」
そうです、個人競技です。でも、メインのコーチをはじめ、トレーナー、家族、選手によってはサブのコーチやタクティクス(戦術)コーチをつけている場合もあります。(実はTVで見かけるようなテニス選手はごく一握りの選手ですので、カラダひとつ、ラケットとバックとスーツケースで転戦している選手もたくさんいます)
だから、錦織くんのような選手はチームの代表として、チームスタッフにサポートされ、支えられて戦っていると言えるのです。
これって、歯科医院経営と同じですよね。
院長先生は、チームの運営者であり顔であり、先頭を切って戦う代表者
でも、院長先生が安心して戦えるのも、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、受付、TCなど・・様々な職種の複数のスタッフあってのこと。世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチやロジャー・フェデラーのようにツアー優勝常連者でも、優勝スピーチでは必ず自分のチームに感謝のコメントを一番にします。
もちろん、雇い主は選手です。だから報酬とか給料とかをたくさん払っているわけです。
それにも関わらず、TOP選手になればなるほど、チームに支えられて今日の勝利が得られたと語ります。ビジネスでも稼いでいる社長や経営者ほど腰が低く、謙虚だと良く聞きます。
給料払ってるんだから、働いて当たり前、言うこと聞いて当たり前と言っていては信頼関係は生まれませんし、自主的に仕事をしようという気持ちにはならないことを良く分かっているからです。
院長先生はトップ選手のような振る舞いが要求される
強くなればなるほど、他の選手やジュニア、世界中のファンのお手本となるような言動が求められます。また自然にそのような振る舞いをするようになってきます。あんなふうになりたいと憧れ、尊敬されるために必須の資質です。そして、それにふさわしいお金も賞金や契約金として得ることになります。
さらに、それを社会に還元しようと様々な国の行事に顔を出したり、場所に出かけたり、教育のための基金を設立したりもするのです。
歯科の先生にも、経営的、収入的に成功された時には、それぞれの方法で社会に還元して頂いて、地域で尊敬される存在になって頂きたいと心から願っています。そういう活動がさかんになれば、社会的地位のさらなる向上にも繋がるはずです。
もちろん、そのためには稼ぐことは重要です。稼がないと還元も何もありませんからね。
稼いで良いスタッフも雇い、さらに利益を上げて良い環境を作り上げて、患者さんにもスタッフにも還元する。そんな好循環を生み出せるように知恵を出し合って皆で取り組める歯科業界になればいいなあと思っています。
それでは、また。