二十四節気の9番目「芒種」(ぼうしゅ)
2022年の「芒種」は、6月6日
世の中の空気感がコロナ禍から立ち直ろうという方向にシフトしてきました。
世界の中では少し遅れを取ってしまい取り残された感はありますね。
日本の良い面でもあり、悪い面でもあります。
すべては裏表、良いところにも悪いところにもなりうるという事でしょうね。
陰陽五行の考え方にも通ずる部分でもあります。
さあ、いよいよ変化の時です。
「立春」から始まる二十四節気も9番目。
今年の関西は、いつ頃梅雨入り宣言があるでしょうか。
昔の人は梅雨の季節に入ることを「入梅」と言って、入梅までに麦を収穫し、田植えの準備をしました。
そして「芒種」の頃に田植えが本格化し、日本人が落ち着く「水田」の風景に変わるのです。
芒種の「芒(のぎ)」というのは、稲などの穂先にある針のような突起のこと。
つまり、芒種とは稲の種を蒔く時期ということなのですね。
梅雨はうっとうしいですけど、
しっかりとした季節があることが、現代の経済的な視点からも重要です。
京都はこれから7月の祇園祭へと向かっていきます。
祇園祭の山鉾巡行の前日の宵山か、その前の宵々山で夕立が来て、翌日の7月17日の山鉾巡航で雨があがり、もわっとした「京都特有」の蒸し暑さが訪れ、夏の到来を感じる・・
というのが京都の理想的な夏の季節展開です。
みなさんの地域でも理想的な夏への展開、流れがあるのではないでしょうか?!
こういった季節展開がはっきりとした方が、日本人がお金を使うタイミングも何に使うかも予測でき、経済もアガります。
間もなく迎えるボーナス商戦、夏のバーゲンもやりやすく、お金が回りやすい。
皮算用のそろばんもはじきやすいのです。
エアコンや熱中症対策グッズ、そして旬の食べ物をみんなが求める・・そんな夏を期待したいですね。
もちろん、必要以上の猛暑は遠慮したいものですが・・・。
では、二十四節気シリーズ、第9回目いってみましょう!
「芒種」
「入梅」を迎えるこの頃を「田植え」の時期の基準にしていたことから、とても大切な時期だと言えますね。
梅という字が入っている通り、梅干しに使われる黄梅が文字通り黄色く色づきます。
梅干しは、食中毒を防止する効果や、クエン酸によって夏バテを防止する効果があることはご存知のとおりですね。
それぞれの時期に季節感を感じ取るという意味合いだけでなく、しっかりと次の時期への準備の意味が込められているところに毎回感心してしまいます。
【初候】かまきり しょうず(蟷螂生)
昨年の秋に産み付けられたカマキリの卵から、小さな赤ちゃんカマキリが溢れ出てくる時期です。
こどもの頃、カマキリの卵を部屋に持ってきて置きっぱなしにしておいたら、部屋中カマキリだらけになったことありませんか?!
息子も小さい時におなじことをやったので、思わずほっこりしたことを覚えています。
あんな小さいときがあったものだなあと、とても愛おしくなる想い出のひとつです。
【次候】くされたるくさ ほたるとなる(腐草為蛍)
最近、地域での活動や村おこしの一環として、川や沢をキレイにする取り組みが行われるところが出てきています。
そしてホタルが放流された結果、梅雨の時期にホタルが見られる場所も増えてきたのではないでしょうか。
あの儚い光が、あちこちで光っては消え、また光る・・・
日本人の心を揺さぶる光景のひとつです。
キレイな川など水辺に現れるイメージが強いホタルですが、湿地帯で草が湿って腐っているところでも生育できるそうですね。
だから、草が腐ってホタルが現れる(草がホタルに変わる??)と考えられていたということのようです。
今年は、久しぶりに近所の川にホタルを見に行きたくなってきました。
皆さんの近所には「蛍スポット」あるでしょうか?
【末候】うめのみ きばむ(梅子黄)
「梅雨」という言葉はその字の通り、「梅の実が黄色く熟す頃の雨」
という意味なのですね。
近年はシトシトふる雨ばかりではなく、短時間に集中して降ってしまう傾向もあるので、十分に注意して、自分の体力・知力を過信しないようにしたいものです。
経営者としては、不測の事態や災害で被災したとしても、自分の命さえあるならば、経営者として家族とスタッフの生活を数ヶ月間は無条件で守ってあげられる備えを考えておきたいものです。
そんなことは、自分には起こらないと思いたいものですが、常にリスクヘッジは必要だと思います。
私のクライアントの先生の中にも、やはり予期せず病気で倒れたり、長期入院、療養を余儀なくされた方もいらっしゃいます。
幸い、皆さん元気になられて復帰されていますが、その間の経営はやさしいことではなかったはずです。
いま、患者さんに困っていないからすべてうまく行っているとは言い切れません。
うまく行っている時が「不測の事態への備えの時」なのです。
先生の医院、備えは万全ですか?
ぜひ一度、ゆっくり考えてみる機会をつくってみて下さい。
それでは、また。
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