二十四節気の19番目「立冬」(りっとう)
2023年の「立冬」(りっとう)は、11月8日
立冬を迎えると、暦の上では冬となります。
とはいえ、今週は半袖でも大丈夫なぐらいの気温になった日もありました。
実感としては秋ですね。
でも来週はかなり冷え込むようですし、昼間が暑い日も朝晩は冷えますので要注意ですね!
さて・・立冬の時期は、
木枯らし一号が観測されたり、小春日和に嬉しくなったりする時期です。
街中で七五三の格好をしたこどもを見かけることもあるかもしれません。
七五三と言えば「千歳飴」をイメージしますが歯科医院泣かせの飴ですよね。
風習は大切ですが年に一度現れる詰め物・被せ物にとっての強敵と言えます。
近年は千歳飴袋の中身が飴ではなく日用品や雑貨、ソフトキャンディになっていたりすることもあるようです。
こどもの虫歯予防を意識される親御さんも少なくありませんので、キシリトール配合のものなども選択肢としてあると良いかもしれませんね。
1日1個のリンゴは医者を遠ざける
イギリス(ウェールズ)のことわざに「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」というものがあります。
立冬の頃に旬を迎えるリンゴには、コレステロール値を抑制し整腸作用のあるペクチンや、むくみ解消に役立つカリウム、抗酸化作用のあるプロシアニジンが含まれています。
プロシアニジンは緑茶や赤ワインに含まれるポリフェノールよりも抗酸化作用が強いという特徴があります。
ペクチンやプロシアニジンは皮の部分に多く含まれているため、キレイに洗って皮ごと食べるのが理想です。
ちなみに冒頭のことわざですが、日本人の場合は1日1/2個程度が適量だそうです。
旬のものを上手く食事に取り入れ、毎日健康に患者さんをお迎えできるようにしていきましょう。
それでは今回もいってみましょう・・二十四節気シリーズ、第19回目!
「立冬」
【初候】つばきはじめてひらく(山茶始開)
さざんか さざんか さいたみち♪
木枯らしが吹くこの時期、「山茶花(さざんか)」が見頃を迎えます。
『たきび』という童謡を思い出しますね。
初候の「山茶始開(つばきはじめてひらく)」は「山茶」と書いて「つばき」と読みますが、指しているものは「さざんか」であるというのが有力な説です。
中国では「山茶」は「つばき」なのですが、日本では椿はまだ時期が先だからでしょうか。
寒い時期に鮮やかに咲き誇る姿は、ついつい目を奪われてしまいますね。
「つばき」と「さざんか」を区別するのによく持ち出されるのが、その「散り方」です。
「つばき」は花の形のまま地面に落ちますが、「さざんか」は花びらが一つ一つ散っていくそうです。
絨毯のように花びらが辺りに散っている光景にも、趣を感じさせる花です。
【次候】ちはじめてこおる(地始凍)
立冬の次候である「地始凍(ちはじめてこおる)」は、夜の冷え込みが徐々に厳しくなって大地も凍り始める頃という意味です。
よく冷えた朝には、庭先で霜柱が見られることがあります。
霜柱は、霜とは違い、地中の水分が地面に染み出して凍ったものです。
地面から土を持ち上げてキラキラしていて、こどもたちは踏んで壊すのを楽しんだりしますね。
霜柱が見られると、もう冬も間近に感じます。
【末候】きんせんかさく(金盞香)
立冬の末候は「金盞香(きんせんかさく)」です。
「金盞(きんせんか)」について、この花は「水仙」であるという説があります。
元々「金盞(きんせんか)」はそのまま「ホンキンセンカ(冬知らず)」のことを指していました。
ところが江戸時代の後期頃に、「ホンキンセンカ」は他の園芸品種の人気に隠れてしまい、忘れ去られてしまったそうです。
そこで別名が「金盞銀台(きんさんぎんだい)」である「水仙」が引っ張り出されたようですが、水仙の開花時期は最も早い地域でも12月10日頃ということで、少し無理がありますね。
さてこの「ホンキンセンカ」、現在では栽培する人が少なくなっていますが、今も日本各地に自生しています。
小春日和の散歩ついでに、探してみるのはいかがでしょうか。
小春日和といえば、最近はこの言葉を春先に使うものと覚えている方もおられるようです。
本来、「小春日和」は旧暦10月(新暦の10月下旬から12月上旬)ごろのよく晴れた暖かい天気のことを指します。
秋から冬にかけて、春のように穏やかな陽気が続くことがあることから、こう呼ばれています。
この時期、ぼかぼか陽気に誘われ出かけてみると、春先とはまた違った景色を楽しむことができますね。
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