二十四節気の14番目「処暑」(しょしょ)
2024年の処暑は、8月22日
京都に限らず、関西地方では「地蔵盆」と呼ばれる地域行事が行われる時期です。
しかし、今年2024年はコロナ禍以降、中止になっていた夏祭りや花火大会・恒例行事の再開のニュースがが多く見受けられて嬉しい限りです。
街中で急にお地蔵さんが目に付くようになり、周りにお供えされているのを見かけたことはありませんか。
お盆を過ぎた頃に行われることから地蔵盆と呼ばれますが、お盆とは直接関係ないようです。
お地蔵さん(地蔵菩薩)は、地獄の鬼からこどもを守る神様のような存在です。
そのお地蔵さんに日頃の感謝を伝えるのが地蔵盆とされています。
ちゃんと日頃の感謝を伝える日があるのはよいですね。
患者さんやスタッフに、きちんと日頃の感謝を伝えていますか?
地蔵盆では、当日のために、街中にあるお地蔵さんを祠から祭壇に移し、水拭きをして白くお化粧を施し、前掛けを新調したりします。
こどもが主役の行事で、当日は町内ごとにゲームイベントやお菓子配りが行われます。
そういえば昔、夏の終わりに、集まって遊んでお菓子をもらう行事があったな、と思い出される方もおられるかもしれませんね。
関西では、こどもに夏休みの終わり(と溜まった宿題の存在)を告げる行事です。
地蔵盆が終わると夏も終わり、季節は急速に秋に近づきます。
この時期に気をつけたいこと
患者さんもスタッフも、朝晩の気温差で体調を崩しやすくなりますので、気遣いが必要な時期ですね。
「秋バテ」なんて言われたりもします。
夏バテと大きな症状の違いはありませんが、夏が過ぎても症状が続くようであれば、「秋バテ」なんだそうです。
秋バテは自律神経の乱れが原因と言われていますが、自律神経が乱れるとストレスが溜まりやすくなったり、憂鬱な気分になったりしがちで、心身共に疲れやすくなります。
身体が疲れると免疫力が下がってしまい、風邪やインフルエンザにかかってしまうこともあるので、十分気をつけたいですね。
秋バテ対策は、身体を冷やしすぎないことが大事です。
夏はちょっと強めにしていたエアコンも温度を上げ、院内の温度管理に気を配るようにしましょう。
秋バテ対策には食養生も有効です。
食養生では、旬のものを食べることが良いとされています。
秋に旬を迎える食べ物はたくさんありますね。
食事指導は、歯科医院としても積極的に行っていきたいところ。
患者さんと楽しみながら、健康になれる食の知識を伝えていきましょう。
それでは今回もいってみましょう・・二十四節気シリーズ、第14回目!
「処暑」
処暑とは「夏が過ぎるころ」という意味です。
処暑の前の二十四節気は「立秋」で、暦の上では秋。
暑い日が続く中にも、朝晩の涼しさに初秋を感じる時期です。
【初候】わたのはなしべひらく(綿柎開)
暑い時期に、芙蓉やハイビスカスのようなクリーム色の花が咲いた後、実が弾けて顔を出すのが「綿花」です。
綿花は花ではなくモコモコの綿毛の塊で、モコモコの中に種子を包んでいます。
11月〜12月に収穫され、ご存知のように服やタオルなどに変身しますが、庭などで育ててツリーやリースの飾りで楽しむことも出来ます。
まだまだ先の話ですが、庭で収穫した綿を使ってクリスマスの頃にディスプレイをすると、話題に出来て良いですね。
【次候】てんちはじめてさむし(天地始粛)
暑さが収まり、秋の気配が感じられる頃です。
「粛」は「さむし」と読み、「静まる」「ひきしまる」という意味があります。
空には入道雲のような塊の雲ではなく、風に流れるような様々な形の雲が見られるようになり、夜静かになると虫の音が聞こえてくる、そんな季節の移ろいを楽しむことが出来ます。
【末候】こくものすなわちみのる(禾乃登)
「こくもの」とは「穀物」のことで、「禾」は粟の穂が実った様子を表しています。
昔の日本や中国では、「穀物」と言えば、米や麦ではなく「粟」でした。
粟は戦後に生産量が大きく減ったそうですが、その栄養価が再評価されていて、今でも五穀米やサラダのトッピングなどに活用されています。
実りの秋は、食欲の秋。
サケやサンマ、カツオに、梨やブドウも旬を迎えます。
夏バテが解消されると、食欲が出てきます。
食べ過ぎて体調を崩さないように気をつけたいですね。
冒頭に触れたような秋バテ対策も必要です。
美味しいものを美味しく食べるには、歯はもちろん、心も身体も健康であることが重要です。
患者さんと楽しみながら、歯科医院ならではのコミュニケーションを取っていきましょう。
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